私が創業したいのは
機能訓練特化型デイサービスです
私は2006年に柔道整復師の国家資格を取得しその後ディサービス付きの接骨院で1年働き、2007年から整形外科で14年間働いて気付いたことがあります。
近年、高齢者が増えてきているのはてメディアでも紹介されていると思いますが、高齢者の中には頚、肩、腰、膝などに痛みがあるものの元気な高齢者が多い事に気付かされました。
私は病院でリハビリスタッフとして高齢者と話を聞く中で「痛みがとれてもその後、体を動かしたりトレーニングする場所がない」そのような言葉をよく耳にします。
「デイサービスに行ってるんじゃないの?」聞くと「お風呂に入ったりご飯は食べたりするけど、体はあまり動かさない」とのこと。
デイサービスは機能訓練もあると思っていたため疑問に思い調べたところ、ディサービスには機能訓練士が必要で。その資格が下記の7の資格です。
- 看護師または准看護師
- 理学療法士
- 作業療法士
- 言語聴覚士
- あん摩マッサージ指圧師
- 柔道整復師
- 鍼灸師
この7つの資格のなかで機能訓練指導員は看護師が圧倒的に多いのです。
2016年に厚生労働省が行った調査結果によると通所介護(デイサービス)の機能訓練指導員は、
- ● 看護職員(看護師・准看護師):65.6%
- ● 理学療法士:11.5%
- ● 柔道整復師:10.7%
- ● 作業療法士:6.1%
このように看護師が大半をしめているのですが近年医療の分野も細分化されており、リハビリや機能訓練などは看護師が触れる機会がありません。
今デイサービスの現状では11人以上だと看護師が必要で機能訓練士と兼務ができるので資格上は看護師が優位にあるのですが、機能訓練の勉強や経験がない状態でデイサービスの機能訓練を行っているのがわかりました。
デイサービスの意図としてお風呂や食事をゆっくりしたいのがメインであればかまわないと思いますが、機能訓練やリハビリがしたい高齢者だと満足度が低いのが事実です。
私は、お風呂や食事などは提供せず、正しい機能訓練を高齢者に指導していきたいと考えています。
今デイサービスではマシーントレーニングが主になっていますが、私は自重トレーニング(自分の体重を中心にしたトレーニング)を主に考えています。
1つの理由としては、マシーンで無理にレーニングしてしまうとケガしてしまう可能性が高くなってしまいます。その点自重トレーニングだとケガのリスクは大幅に軽減できます。ちゃんとした知識があれば、分かることなのですがその事を知らない所がほとんどです。
更に私は機能訓練を2つにわけて自重トレーニングの部屋(筋肉の増加)とストレッチやマッサージなどする部屋(筋肉の弛緩)の2つの部屋にわけて両方できるデイサービスにしたいと思っています。筋肉の増加と筋肉の弛緩を2つ合わせる事で機能訓練として効果を高めます。
それらをベースにロコモティブシンドロームの予防に務めております。
ロコモティブシンドロームとは?
運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態を 「ロコモティブシンドローム」=ロコモといいます。
ロコモティブシンドロームとは、英語で移動することを表す「ロコモーション(locomotion)」、移動するための能力があることを表す「ロコモティブ(locomotive)」からつくった言葉で、移動するための能力が不足したり、衰えたりした状態を指します。ロコモとはその略称です。
人間が立つ、歩く、作業するといった、広い意味での運動のために必要な身体の仕組み全体を運動器といいます。運動器は骨・関節・筋肉・神経などで成り立っていますが、これらの組織の障害によって立ったり歩いたりするための身体能力(移動機能)が低下した状態が、ロコモなのです。ロコモが進行すると、将来介護が必要になるリスクが高くなります。ロコモを防ぐのがロコモ運動です。
国でも政策を強めているロコモ運動は効果が期待できます。私も研修を受け日本運動器学会認定リハビリセラピストとして認定を受けているので、ロコモ運動も対応して行います。
機能訓練特化型デイーサービスで、自重トレーニング、マッサージ、ストレッチ、ロコモ運動を行い、高齢者の日常生活の改善や寝たきり予防などをできるようなデイサービスを提供いたします。
弘前リハビリデイサービスセンター 院長
平澤 大亮